建設業許可を行政書士に相談するとき、最初に伝えると進みやすい5つのこと

建設業許可について相談したい。
ただ、何を話せばよいのか分からない。
書類もまだそろっていない。
経験や資格が使えるのかも分からない。
元請から許可について聞かれたが、どこから説明すればよいのか迷っている。
建設業許可を考え始めたとき、こうした状態になることは珍しくありません。
必要書類を調べるほど、「全部そろえてから連絡しなければ」と感じることもあります。
ただ、相談前に必要なのは、最初から答えをそろえることではありません。
今分かっていること、まだ分からないこと、確認が必要なことを分けるだけでも、次に何を見ればよいかが少しずつ見えてきます。
書類がそろっていなくても、相談前の整理は始められる
建設業許可では、工事の内容、希望する業種、これまでの経験、資格、営業所、会社や個人事業の状況など、確認することがいくつかあります。
そのため、書類が十分にそろっていない段階では、「まだ相談するには早い」と感じるかもしれません。
しかし、最初に整理するのは、資料だけではありません。
どのような工事をしているのか。
いつまでに許可が必要になりそうか。
誰に経験や資格がありそうか。
手元にどんな資料があるのか。
こうしたことを、分かる範囲で並べるところから始められます。
相談前にすべてを説明できる必要はありません。むしろ、何が分からないのかをそのまま残しておくことが、次の確認につながります。
最初に伝えると進みやすい5つのこと
建設業許可について話すときは、次の5つを分かる範囲で整理しておくと、今の状況を伝えやすくなります。
5つすべてが分かっている必要はありません。空欄や「分からない」があっても、そのままで大丈夫です。
1.取りたい業種、今請けている工事
まず、今どのような工事を請けているか、これからどのような工事を受けたいかを書き出します。
「内装工事をしている」「設備工事をしている」といった言い方だけでなく、実際にどのような仕事をしているかを思い出してみてください。
見積書、注文書、請求書に書かれている工事名や、現場で行っている作業の内容も、整理の材料になります。
自分で業種を決める必要はありません。
実際の工事内容を整理し、申請する業種は制度に沿って確認します。
「この工事はどの業種に当たるのか分からない」と残しておくことも、重要な情報です。
東京都で建設業許可を取得するには|最初に確認したい要件と進め方
2.いつまでに許可が必要か
元請から許可について言われた場合は、いつまでに必要なのかを確認します。
「来月からの取引で必要かもしれない」
「工事が始まる前に必要と言われた」
「具体的な期限は聞いていない」
このように、正確な日付が分からなくても構いません。
大切なのは、「急いでいる」という感覚だけで終わらせず、誰から何を言われたのか、いつ頃までに必要になりそうかを書いておくことです。
元請や取引先が求める時期と、実際の申請準備に必要な期間は必ずしも同じではありません。
期限が曖昧な場合は、元請や取引先に確認することが、次の一歩になるかもしれません。
3.個人事業主か、法人か
個人事業主として仕事をしているのか、法人で事業をしているのかも、最初に伝えたいことの一つです。
個人事業を始めた時期、法人を設立した時期、個人から法人へ切り替えた時期などを、分かる範囲で書き出します。
正確な年月日がすぐに分からない場合は、「数年前」「令和○年頃」といった形でも問題ありません。
事業の形やこれまでの経過によって、後から確認する資料や経験の見方が変わることがあります。
まずは、今の形と、ここまでの流れを伝えられるようにしておくことが目的です。
4.経験や資格がありそうな人は誰か
代表者、自分、役員、従業員などの中で、建設業に関する経験や資格がありそうな人を書き出します。
前職で現場にいた。
工事の管理をしていた。
資格証を持っている。
建設会社で役職に就いていた。
この段階で、「この人の経験は使える」「この資格で大丈夫」と判断する必要はありません。
誰にどのような経歴や資格があるのかを、まず見えるようにします。
前職の経験について確認したい場合は、勤務先、在籍期間、担当していた仕事、手元にある資料を並べておくと、次に確認することが見えやすくなります。
5.手元にある資料、ない資料、分からないこと
書類は、最初から「使えるもの」と「使えないもの」に分ける必要はありません。
まずは、次の三つに分けてみてください。
- 手元にあるもの
- 見当たらないもの
- 何を確認すればよいか分からないもの
手元にあるものには、決算書、確定申告書、契約書、注文書、請求書、通帳、資格証、登記事項証明書、前職の名刺や在籍が分かる資料などを置きます。
見当たらないものには、「税理士にあるかもしれない」「前職に確認が必要かもしれない」「会社のパソコンに残っているかもしれない」といった情報も書いておきます。
そして、「どの資料が必要なのか分からない」「経験を示せる資料が残っているか分からない」といったことは、そのまま残してください。
「分からない」は、準備不足ではありません。
次に確認することが見えた状態です。
5つすべてが分かっていなくても大丈夫です
相談前に、5つの項目を完璧に埋める必要はありません。
取りたい業種が分からない。
期限がはっきりしていない。
前職の資料が残っているか分からない。
こうしたことが残っていても、問題ありません。
無理に答えを作ろうとすると、実際とは違う説明になったり、必要以上に不安になったりすることがあります。
分かっている事実と、まだ分からないことを分けておく方が、次に確認する順番を考えやすくなります。
「分からない」は、何も準備していないことではありません。
何を確認する必要があるかが見え始めた状態です。
最初の相談は、可否を断定する場ではありません
建設業許可について最初に話すとき、すぐに「取れる・取れない」を決めることが目的ではありません。
まずは、今の状況、期限、困っていることを整理し、次にどの資料や事実を確認するかを見えるようにします。
記事やLINEで扱うのは、現在地を整理するところまでです。
個別要件の判断、資料確認、証明方法の設計、書類作成、申請は、正式なご依頼後に進めます。
書類がそろっていないことや、分からないことが残っていることを理由に、最初から止まる必要はありません。
何が分かっていて、何を確認すればよいかを一緒に整理するところから始めます。
建設業許可で行政書士に相談する前に|何をしてもらえるか・何を準備すればよいか
よくある質問
書類がほとんどない状態でも、相談前の整理はできますか?
できます。事業を始めた時期、今請けている工事、前職での経験、元請から言われたことなどは、書類がなくても分かる範囲で整理できる場合があります。
資料の確認や、何を証明に使うかの設計は、正式なご依頼後に進めます。
5つのうち、ほとんど分からない状態でも大丈夫ですか?
大丈夫です。
分からない項目が多い場合は、その項目が次に確認することになります。分からないままにせず、「何が分からないのか」を書き出すことが整理の出発点です。
最初に話したときに、許可を取れるか判断してもらえますか?
許可の可否は、経験、資格、営業所、資料、事業の状況などを確認しながら判断する必要があります。
最初の入口では、可否を急いで断定するのではなく、現在の状況と次に確認することを整理します。
まとめ|相談前に必要なのは、答えではなく整理です
建設業許可について相談するとき、最初から書類や答えをそろえる必要はありません。
まずは、次の5つを、分かる範囲で書き出してみてください。
- 取りたい業種、今請けている工事
- いつまでに許可が必要か
- 個人事業主か、法人か
- 経験や資格がありそうな人は誰か
- 手元にある資料、ない資料、分からないこと
分からないことが残っていても大丈夫です。
現在地を整理すると、次に確認することが少し見えやすくなります。
建設業許可について、何を話せばよいか分からない場合は、まず「取りたい業種」「必要な時期」「事業の形」「経験や資格がありそうな人」「手元資料と不明点」を、分かる範囲で書き出してみてください。
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