融資の使い分けのポイント
みなさん、こんにちは!
お金好き行政書士の永尾です。
個人事業主や中小企業の経営者の方で融資を受けて事業を行っている方も多いですよね。
私も創業時に融資を申し込みました。
創業期には日本政策金融公庫の創業融資または自治体の制度融資の2つが使える融資制度になります。
しかし、創業期以外では資金使途によって様々な形態の融資があります。
これを知らないと借入の難易度が異なるため、必要な資金調達が難しくなります。
そこで、今回は「創業期以降の融資の使い分けのポイント」について解説します。
異なるタイプの融資形態
事業における資金使途は大きく分けて設備資金と運転資金になります。
設備資金はは通常超き融資、運転資金は原則短期融資で調達することが多いです(ケースにより長期もあります)。
【融資の形態】
- <li当座貸越
- 証書貸付
- 手形貸付
- 商業手形割引
上から順に銀行側のリスクが高いため借りにくい傾向があります。
それぞれ細部見ていきましょう。
商業手形割引
これは、企業が売上代金決済として受けた受取手形を銀行が買い取る形で資金調達する方法です(建設業や製造業が利用するケースが多いです)。
厳密には貸付ではないのですが、銀行側からすると融資の1つです。
審査では、手形の銘柄だけでなく、企業の信用状況も大きく影響します。
例えば、財務状況が悪かったり、借入金が課題だと断られるケースもあります。
手形が不渡りにならなければ確実に回収できるため銀行にとっては通常の融資よりはリスクは少ないです。
手形貸付
約束手形を振り出して借入する方法です。
手続きが簡単なため短期融資に向いている手段です。
建設業では、支出から入金までのタイムラグが長いのでその間の支払いに利用して売上金の回収時に返済するケースが多いです。
証書貸付
金銭消費貸借契約書に署名&押印して銀行から借りる方法です。
契約書作成、連帯保証人の押印など手続きが多いため長期融資で使われる資金調達手段です。
当座貸越
設定された限度額までは自由にお金を借りたり返したりできる方法です。
必要な時にすぐ借りれるために使いやすいですが、銀行側のリスクが高いため財務内容が良い企業でないとまず審査はとおりません。
銀行のカードローンも当座貸越の融資ですが、保証会社がついており、限度額も少ないです。
つなぎ融資の頻度が高い建設業や製造業などに向いている手段です。
まとめ
以上、簡単ではありますが、融資の4つのタイプを紹介しました。
銀行側のリスクと借りる側の使いやすさは反比例しますが、資金繰りの状況に合わせて使い分ければ資金繰りを楽にすることができます。
当事務所では、創業融資支援がメインですが、通常の融資のご相談も承っております。
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